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 我々の研究室では,物質の示す多彩な性質とそれらの発現機構を,量子力学と統計力学に基づいた現代的な理論手法を駆使して解き明かすことを目的とした研究を行っています。特に興味をもって研究しているのは,固体中を運動する電子が主役を演じる様々な相転移やそれにまつわる新奇な物性です。実際のモノに密接に関わる研究から,これらの多彩な性質に対する統一的で普遍的な理解を得ることが研究の目標です。
 意欲的な学生が当研究室を進学先として志望されることを強く期待しています。研究内容に少しでも興味のある方は研究室を気軽に見学に来てください。電話やe-mailでの問い合わせも歓迎です。
強相関系の理論物質科学 - 新規量子現象の解明と創出
 主な研究対象
  • 物質:強相関電子系 (遷移金属化合物, 希土類化合物, 分子性導体, ...), 表面・界面, ナノ構造, ...
  • 現象:電子相関, 金属絶縁体転移, 磁性, 臨界現象, 量子揺らぎ, 電荷・スピン・軌道の自由度, 幾何学的フラストレーション, スピン液体, トポロジー, 自己組織化, ダイナミクス, ...
 主な研究テーマ
  • 電子のもつ電荷・スピン・軌道の自由度の競合と協調による多彩な現象
  • 電子相関とスピン軌道相互作用の協奏による新しい量子現象
  • フラストレーションや特異なトポロジーがもたらす奇妙な物性
  • 強い揺らぎのもとで現れる高次の自由度・高次の相関, それらに伴う新しい励起構造・ダイナミクス
  • 表面・界面, 乱れが絡んだナノスケールの新しい現象
  • 新しい数値計算アルゴリズムの開発や改良, etc.
 できごと
  • 中惇さん(早大高等研),速水賢さん(東大工),楠瀬博明さん(明大理工),柳有起さん(東北大金研),妹尾仁嗣さん(理研)と求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(8/11)
  • 日本物理学会2020年秋季大会における講演情報 (9/8-11, オンライン開催)
    • 11pH2-2: "スピンモアレによる創発電磁場とトポロジカル転移", 清水宏太郎, 奥村 駿, 加藤康之, 求 幸年
    • 11pH2-1: "コニカル磁性を示す金属中の電気的カイラル磁気効果の数値的研究", 奥村 駿, 森本高裕, 加藤康之, 求 幸年
    • 11aC1-5: "Pb(TiO)Cu4(PO4)4の反強磁性相おける結晶キラリティ依存電気磁気応答", 木村健太, 加藤康之, 木村尚次郎, 求 幸年, 木村剛
    • 10aH2-2: "α-RuCl3のキタエフスピン液体状態における半整数異常熱ホール効果", 横井太一, 馬 斯嘯, 笠原裕一, 笠原 成, 芝内孝禎, 栗田伸之, 田中秀数, 那須譲治, 求 幸年, C. Hickey, S. Trebst, 松田祐司
    • 10aH2-1: "キタエフ量子スピン液体のダイナミクスに対する乱れの効果", 那須譲治, 求 幸年
    • 9pH1-5: "二重ジグザグ鎖-七量体形状の格子歪みをもつ電荷密度波物質TaTe2の電子状態", 三石夏樹, 杉田悠介, 秋葉智起, 高橋佑輝, 吉田 訓, Saika Bruno Kenichi, 坂野昌人, 湯川 龍, 堀場弘司, 組頭広志, 宮本幸治, 奥田太一, 高橋英史, 石渡晋太郎, 求 幸年, 石坂香子
    • 8pH2-2: "第一原理計算を用いたパイロクロア酸化物Cd2Re2O7におけるスピン軌道結合現象の解析", 安田寛徳, 加藤康之, 速水 賢, 求 幸年
    • 8pC1-8: "磁気スキルミオン物質GdRu2Si2における電子状態変調と磁気構造の関係", 安井勇気, Christopher J. Butler, Nguyen D. Khanh, 速水 賢, 野本拓也, 花栗哲郎, 求 幸年, 有田亮太郎, 有馬孝尚, 十倉好紀, 関真一郎
    • 8aH3-9: "磁場中の2チャンネル近藤格子模型に現れるチャンネル選択型非フェルミ液体と重い電子挙動", 乾 幸地, 求 幸年
    • 8aH2-2: "スピン流生成源としてのペロブスカイト酸化物", 中 惇, 求 幸年, 妹尾仁嗣
    • 8aE1-8: "コニカル磁性相が示す非線形光学応答の数値的研究", 奥村 駿, 森本高裕, 加藤康之, 求 幸年
    • 8aC1-4: "磁性金属中の磁気ヘッジホッグ格子が示す磁場誘起トポロジカル転移", 奥村 駿, 速水賢, 加藤康之, 求 幸年
    • 8aC1-3: "キラル磁性体において空間的な異方性がもたらす螺旋・渦・ヘッジホッグ間の相転移", 清水宏太郎, 奥村 駿, 加藤康之, 求 幸年
    • PSC-48: "強磁場下におけるカイラル反強磁性体Sr(TiO)Cu4(PO4)4の弾性応答と磁気熱量効果", 野村肇宏, 加藤康之, 求 幸年, S. Zherlitsyn, 小濱芳允, 勝吉司, 木村 剛, 木村健太
  • 研究室OBの佐野了也君,D3の張成燻君,研究室OBの杉田悠介君,助教の加藤康之さんと求教授の共著論文がJournal of Physics: Condensed Matterに出版されました.(6/30)
  • D3の奥村駿君とM2の清水宏太郎君が,国際会議Quantum Complex Matter 2020にて口頭発表を行いました.奥村君は招待講演です.(6/10)
  • 4年生の物理工学特別輪講として,魚住亮介君,金久保拓真君,黒川亮君の3名が研究室に来てくれることになりました.(5/25)
  • 東京大学の岩佐義宏教授のグループと,研究室OBの杉田悠介君と求教授の共著論文がNano Lettersに出版されました.(5/24)
  • 東京大学・理研の石坂香子教授のグループ他と,研究室OBの杉田悠介君と求教授の共著論文がNature Communicationsに出版されました.(5/19) Condensed-Matter Physicsセクションのfocusに選ばれました.(6/2)
  • 科学研究費補助金 基盤研究(A) "量子スピン液体におけるマヨラナ粒子の創出と制御" (2020-2024年度) が採択されました.
  • D3の奥村駿君,速水賢さん(東大工),助教の加藤康之さんと求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(4/14)
  • 新メンバーとして,PDの仲澤一輝さんが加わりました.(4/1)

〒 113-8656 文京区本郷 7-3-1 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻
TEL/FAX:03-5841-6817 (内線:26817)

研究室は東京大学本郷キャンパス内の工学部6号館2階にあります (求教授室:225号室)