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 我々の研究室では、物質の示す多彩な性質とそれらの発現機構を、量子力学と統計力学に基づいた現代的な理論手法を駆使して解き明かすことを目的とした研究を行っています。特に興味をもって研究しているのは、固体中を運動する電子が主役を演じる様々な相転移やそれにまつわる新奇な物性です。実際のモノに密接に関わる研究から、これらの多彩な性質に対する統一的で普遍的な理解を得ることが研究の目標です。
 意欲的な学生が当研究室を進学先として志望されることを強く期待しています。研究内容に少しでも興味のある方は研究室を気軽に見学に来てください。電話やe-mailでの問い合わせも歓迎です。
強相関系の理論物質科学 - 新規量子現象の解明と創出
 主な研究対象
  • 物質:強相関電子系 (遷移金属化合物, 希土類化合物, 分子性導体, ...), 表面・界面, ナノ構造, ...
  • 現象:電子相関, 金属絶縁体転移, 磁性, 臨界現象, 量子揺らぎ, 電荷・スピン・軌道の自由度, 幾何学的フラストレーション, スピン液体, トポロジー, 自己組織化, ダイナミクス, ...
 主な研究テーマ
  • 電子のもつ電荷・スピン・軌道の自由度の競合と協調による多彩な現象
  • 電子相関とスピン軌道相互作用の協奏による新しい量子現象
  • 幾何学的フラストレーションや特異なトポロジーがもたらす奇妙な物性
  • 強い揺らぎのもとで現れる高次の自由度・高次の相関, それらに伴う新しい励起構造・ダイナミクス
  • 表面・界面, 乱れが絡んだナノスケールの新しい現象
  • 新しい数値計算アルゴリズムの開発や改良, etc.
 できごと
  • 韓国の中央大学,Max Planck POSTECHの実験グループら,研究生の吉竹純基君,研究室OBの那須譲治さん(東工大理)と求教授の共著論文がNature Physicsに出版されました.(9/19)
  • D1のミシェンコピョートル君,助教の加藤康之さんと求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(9/15)
  • 研究室OBの小澤遼さん,速水賢さん,ロスアラモス国立研究所のKip Barros氏と求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(9/15)
  • J-Physics 2017: International Workshop on Multipole Physics and Related Phenomena(9/24-28)において求教授が講演を行います.
  • 日本物理学会 2017年秋季大会における講演情報 (9/21-24, 岩手大学)
    • 24aF31-9: "遷移金属トリカルコゲナイドの結晶構造と軌道自由度に由来した特異な多重ディラック分散", 杉田悠介, 三宅隆, 求幸年
    • 23pF31-6: "Aサイト秩序型ペロブスカイト系における価数転移を伴うスピン電荷秩序の理論", 中惇, 妹尾仁嗣, 求幸年
    • 23aE31-11: "正四角台塔系が示す強誘電性を伴う電気磁気効果の理論的研究", 加藤康之, 求幸年
    • 23aE20-7: "スピン軌道相互作用を有する近藤格子模型において発現する多重Q磁気秩序相", 速水賢, 求幸年
    • 23aE20-6: "近藤格子模型において発現するスキルミオン結晶に対する磁気異方性の効果", 速水賢, 求幸年
    • 22pF21-14: "超伝導電流誘起の非共線的な磁気秩序", 高嶋梨菜, 加藤康之, 柳瀬陽一, 求幸年
    • 22aF11-10: "ラシュバ ドレッセルハウス型スピン軌道相互作用が誘起する多重Q磁気秩序", 岡田健, 小澤遼, 加藤康之, 求幸年
    • 21pF11-10: "3次元カイラルスピン液体への有限温度相転移:ハイパーノナゴン格子キタエフ模型の異方極限におけるモンテカルロシミュレーション", 加藤康之, 紙屋佳知, 那須譲治, 求幸年
    • 21pF11-9: "キタエフ模型に対する付加項がもたらす効果の摂動解析", 吉竹純基, 那須譲治, 求幸年
    • 21pF11-8: "2次元及び3次元のキタエフ模型におけるスピンダイナミクスの温度変化:ゲージフラックスの揺らぎの効果", 吉竹純基, 那須譲治, 求幸年
    • 21pF11-7: "キタエフスピン液体に対する磁場効果", 那須譲治, 吉竹純基, 紙屋佳知, 加藤康之, 求幸年
    • 21pF11-6: "ギャップフル・キタエフ・スピン液体のZ2フラックスと線形・非線形磁場応答:強磁性モデルと反強磁性モデル", 紙屋佳知, 吉竹純基, 加藤康之, 那須譲治, 求幸年
    • 21pF11-3: "α-RuCl3のKitaevスピン液体状態におけるマヨラナカイラルエッジ電流", 大西隆史, 笠原裕一, 杉井かおり, 下澤雅明, 山下穣, 常盤欣文, 栗田伸之, 田中秀数, 那須譲二, 求幸年, 芝内孝禎, 松田祐司
    • 21pF11-1: "ハニカム格子反強磁性体α-RuCl3における磁場誘起相転移",長井優弥, 清水康弘, 伊藤正行, 吉竹純基, 那須譲治, 求幸年
    • 21pE26-6: "カイラルソリトン格子の磁場応答に対する遍歴電子の効果", 奥村駿, 加藤康之, 求幸年
    • 21pE20-1: "d7高スピン電子配置に対するKitaev-Heisenberg模型", 佐野了也, 加藤康之, 求幸年
  • 研究生の吉竹純基君,研究室OBの那須譲治さん(東工大理)と求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(8/29)
  • 1st Asia Pacific Workshop on Quantum Magnetism 2017 (APWQM 2017)(8/28-30)において求教授が講演を行います.
  • 研究室OBの小澤遼さんの研究成果が研究コラムとしてacademist Journalに掲載されました.(8/8)
  • Prof. Dr. Eun-Gook Moon (Korea Advanced Institute of Science and Technology)が8/3-8の期間研究室に滞在し,8/3には物工談話会 兼 MERIT-ALPS-QPECセミナーで講演します.
  • 東京大学物性研究所ワークショップ5dパイロクロア酸化物研究における最近の展開(8/2)において求教授が講演を行いました.
  • 研究室OBの小澤遼さんの研究成果が東京大学物性研究所スーパーコンピュータActivity Report 2016の表紙に採用されました.(7/31)
  • 高嶋梨菜さん(京大理)がビジターとして滞在します.(7/26)

〒 113-8656 文京区本郷 7-3-1 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻
TEL/FAX:03-5841-6817 (内線:26817)

研究室は東京大学本郷キャンパス内の工学部6号館2階にあります (求教授室:225号室)